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塔の上のラプンツェル(アニメ)映画と原作の違い!原作は怖いお話だった?あらすじも紹介

ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』は、18年間塔に閉じ込められて暮らしていたラプンツェルが、外の世界を冒険し、恋をして、本当の自分を見つけるというロマンチックで幸せな物語です。

観た後に幸福感で胸がいっぱいになる映画ですが、実は原作のラプンツェルとはかなり違っています。
原作の童話は、本当は過激で子供向けではない怖いお話でした。

今回は、『塔の上のラプンツェル』の原作について掘り下げていきます。

この記事の内容

・塔の上のラプンツェル(アニメ)映画と原作の違い
・塔の上のラプンツェルの原作は怖いお話?
・塔の上のラプンツェルのあらすじ

塔の上のラプンツェル 原作はグリム童話で映画とは大きな違いが

『塔の上のラプンツェル』の原作は、グリム童話の『ラプンツェル(邦題:髪長姫)』です。

グリム童話とは、ドイツのグリム兄弟がドイツ各地に伝わる伝説や民話を基に作った子供向けのお話のことです。
グリム童話はラプンツェルの他にも、『シンデレラ』や『白雪姫』、『プリンセスと魔法のキス』など、多くのディズニー作品の原作になっています。

ディズニー映画の元ネタだと聞くと可愛らしいイメージがありますが、実際のグリム童話は過激な表現や性的な描写が多く、中には子どもにはとても読み聞かせできないようなお話もあります。

現在童話として伝えられているお話のほとんどは、それらの怖い要素を修正して取り除いた形にされています。

初版のグリム童話を修正するうえで子どもにとってNGな表現があまりにも多すぎたお話の一つが、『ラプンツェル』でした。

グリム童話『ラプンツェル』のあらすじ

昔あるところに、子どもを授かりたいと願っている夫婦がいました。

夫婦はやっと子供を授かることができたのですが、ある日妊娠中の妻が「隣の家に生えている立派な緑の野菜が食べたい」と夫に要求します。

その野菜は隣の家に住む魔女が育てている野菜で、「ノジシャ(西洋での名前はラプンツェル)」という名前の野菜でした。

 

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「あの野菜を食べないと死んでしまうわ!」と妻が言うので、夫はこっそり魔女の家に忍び込んで野菜を盗み、何度も妻に食べさせました。

しかし、ついに魔女に野菜を盗んでいたことがばれてしまいます。
すると魔女は、「野菜を好きなだけ摘んでいいが、代わりに生まれてくる子供を私によこせ」と交換条件を出してきました。

そうして魔女に育てられることになった赤ん坊は、「ラプンツェル」と名付けられて長い金髪の美しい娘に成長しました。

塔の上に幽閉されて育てられたラプンツェルは、ある日偶然通りがかった王子様を、魔女と間違えて長い髪で地上から引き揚げてしまいます。

ラプンツェルの美しい歌を聴いて彼女に声をかけたという若い王子様に、ラプンツェルは恋してしまいました。
2人は魔女が塔に来ない夜に、毎日こっそり会うことにしました。

しかし魔女にそのことがばれてしまい、ラプンツェルは怒った魔女に髪を切られて荒れ地へ追放されてしまいます。

王子様も、ラプンツェルが塔からいなくなってしまったショックで搭から飛び降りてしまい、目を怪我して失明してしまいます。

数年後、失意のうちに、王子様はラプンツェルが追放された荒れ地へたどり着きました。

そこではラプンツェルが男女の双子を生んで寂しく暮らしていました。

再会した愛しの王子様が失明したと知り、ラプンツェルは悲しみの涙を王子様の目に落としました。
するとその涙で王子様の目に光が戻り、目が見えるようになりました。

2人は王子様の王国で、家族と共に幸せに暮らしました。

ラプンツェルの原作は怖いお話?

怖い要素その1:ラプンツェルが母親となってしまった理由

原作では、荒れ地に追放されたラプンツェルが突然母親になってしまうという急展開のように聞こえてしまいますが、実はその背景には少し怖い裏話があります。

修正が加えられる前のお話の中では、ラプンツェルは塔の上で王子様とあっているときに、夜な夜な逢瀬を重ねていたという性的な描写がありました。

未婚の女性が育ての親に隠れてよく知らない男性と密会を繰り返していた・・・というお話は、さすがに子どもには読み聞かせできませんよね。

ラプンツェルが荒れ地に追放されてから一人寂しく子育てをする羽目になったというのも、元々は「保護者に内緒で独身の娘が男と密会していた罰」として表現されているそうです。

怖い要素その2:王子様が失明した理由

当然、ラプンツェルを妊娠させてしまった王子にも罰が下ります。

それが、「愛するラプンツェルを失って、気を狂わせて失明までしてしまう」という罰でした。

いくら2人が愛し合っていたとはいえ、結婚前の女性に手を出してしまうのは現代的に考えても不誠実ですよね。

グリム童話では「悪さをした人には天罰が下る」という表現が多く出てきます。

白雪姫の継母や、シンデレラをいじめた義理の母と姉たちも、原作のグリム童話では恐ろしい目に遭っています。

「ラプンツェル」における怖い描写やひどい仕打ちは、ラプンツェルと王子様が子どものお手本にはなれないような不誠実な行動をしたからこそ、描かれたものなのかもしれません。

まとめ

ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』の原作、グリム童話『ラプンツェル』についてご紹介してきました。

ロマンスが実を結んでハッピーエンドになるところは同じですが、原作のグリム童話ではラプンツェルも相手の王子様も、お話を聞いた子供が泣いてしまうような怖い目に遭っていました。

ディズニーが『ラプンツェル』を映画化するうえでは、現代的なストーリーを意識して作っていたそうです。

原作との違いや現代的要素を探しながら、映画を楽しむのもおすすめです。